おはようございます!R@3papaです。本日の作業内容は
木で何かをDIYするなら必ず使用するであろう1×材・2×材についてです。
おいらも家具や棚、自分で作るたいていのものに使用します。
しょっちゅう使ってはいるけど規格サイズを忘れたり、規格の長さを間違えて材割りを作ってロスを増やしてしまったり、普通のホームセンターにはなかなか置いてない規格で設計してしまったり。。
このページを見れば普通のホームセンターで手に入る1×材・2×材の種類を確認できます。
設計時や買い出し時に参考にしていただければ幸いです。
1×材とは
ホームセンターでよく見かける1×4材なんかのことを指します。
読み方は1をワン ×をバイ 4をフォーでワンバイフォーと読みます。
1の厚み、掛ける、4の幅、と言う意味です。
ではそれぞれの厚み、幅の単位は?となると思いますがこれはインチです。
そもそも1×材とはアメリカの木造住宅の構造に使用される材料でありアメリカでは短い長さの単位にインチが使われるからです。
じゃあミリやったら何ミリやねん!となるでしょう。
では1×材の規格についてのミリ表記を見ていきましょう。
1×1材 19ミリ×19ミリ
1×2材 19ミリ×38ミリ
1×3材 19ミリ×63ミリ
1×4材 19ミリ×89ミリ
1×6材 19ミリ×140ミリ
1×8材 19ミリ×184ミリ
1×10材 19ミリ×230ミリ
1×12材 19ミリ×286ミリ
※青字は一般的なホームセンターで取り扱いあり。赤は通販やある程度まとまった量でなければ購入できないなどあまり流通していないサイズ
上記が1×材の規格です。しかしここでふと疑問が。。。
1インチは25.4ミリです。1×4材であれば1インチ×4インチなので25.4ミリ×101.6ミリちゃうんかい!ってなりますよね?
これは別にアメリカの陰謀でもなんでもなくて大木から製材加工する時にこのサイズに切り出すだけで
木材は乾燥収縮するのでだいたい上記の寸法になるのです。
なので単純にインチで計算すると間違えるのでミリ寸法で覚えましょう。
2×材とは
こちらもホームセンターでよく見かける2×4材なんかのことを指します。
読み方は2をツー ×をバイ 4をフォーでツーバイフォーと読みます。
12の厚み、掛ける、4の幅、と言う意味です。
ではそれぞれの厚み、幅の単位は?となると思いますがこちらも単位はインチです。
1×材同様アメリカの木造住宅の構造に使用される材料でありアメリカでは短い長さの単位にインチが使われるからです。
ちなみに2×材も材料の切り出し時にインチサイズで切り出すので、乾燥収縮で実際のサイズとインチサイズのサイズかわります。
では2×材の規格を見ていきましょう。
2×2材 38ミリ×38ミリ
2×3材 38ミリ×63ミリ
2×4材 38ミリ×89ミリ
2×6材 38ミリ×140ミリ
2×8材 38ミリ×184ミリ
2×10材 38ミリ×230ミリ
2×12材 38ミリ×286ミリ
※青字は一般的なホームセンターで取り扱いあり。赤は通販やある程度まとまった量でなければ購入できないなどあまり流通していないサイズ
上記が2×材の規格になります。
棚柱や倉庫などの大物の柱まで、構造体として絶対に使用すると思うので
ある程度の寸法は覚えておきましょう。
その他の規格
インチ規格の中でも特殊なサイズがあります。
あまり種類は多くないですが、以下のようなサイズもあります。
4×4材 90ミリ×90ミリ
4×6材 90ミリ×140ミリ
5×5材 120ミリ×120ミリ
6×6材 140ミリ×140ミリ
これらは主にウッドデッキの柱やパーゴラの柱などに用いられるサイズで、
ホームセンターではほぼ見かけることはないと思います。
なぜなら上記寸法は日本の在来工法の規格としたミリ表記もしくは「寸」で表記されて売られているからです。
どうしても外国の樹種で寸サイズの木材を使いたいのであれば
インチサイズで検索すればこれらの材料にたどり着くと思います。
長さの規格
1×材 2×材は、長さの表記も少し特殊です。
基本的にはftで表示されています。ftでフィートと読みます。
フィートとはヨーロッパやアメリカの長さを表す単位で足のことを示すフットからきているとされています。
では実際に1フィートは何ミリなのか?ですが、
1フィート=304.8ミリです。
まぁ外人デカいし1フットが30センチほどと言われれば足からきた語源だと言うことに納得ですね。。。
では、実際にホームセンターで売られている長さについて見ていきましょう。
3ft 約910ミリ
6ft 約1820ミリ
8ft 約2430ミリ
10ft 約3040ミリ
12ft 約3650ミリ
14ft 約4260ミリ
16ft 約4870ミリ
※青字は一般的なホームセンターで取り扱いあり。赤は通販やある程度まとまった量でなければ購入できないなどあまり流通していないサイズ
以上がおおよそ流通している長さのサイズです。
ミリ表記のところに「約」をつけているのは
上記寸法よりたいてい10~30ミリほど長いサイズでカットされていて同じお店で買ってもそれぞれの長さにバラツキがあるからです。
長さに関してはだいたい日本の尺モジュールにあった寸法なので
設計時の木割り等で大量のロスが発生すると言うことはないと思います。
8ftぐらいまでは普通に使う長さだと思うのでミリ寸法で覚えてしまいましょう。
樹種
1×材 2×材の木の種類についてですが
ホームセンターで値札を見るとSPF1×4材やホワイトウッド2×4材など表記されていると思います。
この頭についている「SPF」と「ホワイトウッド」が木の種類、つまり樹種になります。
ではそれぞれの樹種について見ていきましょう。
SPFとは
S=スプルース P=パイン F=ファーをそれぞれ指します。
これはスプルース(米トウヒ・エゾ松)パイン(松)ファー(もみ)のそれぞれの頭文字を取ったもので常緑針葉樹の総称です。混合材となります。
原産地は主に北アメリカやカナダになります。
これらの樹種は成長が大変早く、成長が早いと言うことは年輪の密度が低いため柔らかく加工がしやすい特徴があります。
また成長が早く加工がしやすいので大量生産が容易なため安価で販売されています。
混合材なので木目を揃えるのが難しく、節がたくさんあるものも多く混ざります。
ホワイトウッドとは
マツ科トウヒ属の常緑針葉樹の中で、主に北欧やスウェーデン産の木を指します。
ホワイトウッド言う名前の木はありません。
最近急激に普及しつつある樹種です。
ホワイトウッドは若いうちに切り取り加工するのでSPFに比べ節が小さいと言う特徴があります。
強度はSPFとさほどの違いはないと思いますが
見た目がホワイトウッドのほうが白く無塗装のまま日に当たるとかなり変色します。
耐水性に難あり?!
SPF、ホワイトウッド共に柔らかく加工しやすいので、その分密度が低く耐水性に難があります。
ウッドデッキの床面のように直接雨がかかるような屋外使用をすると条件にもよりますが
たとえ塗装をしていても2年ほどで芯から腐ってしまいます。
(おいらの実体験で、油性塗料を2度塗りしたSPF材を北側のウッドデッキに使用したところ2年で朽ち果てました。)
ですので屋内使用で水廻りでの使用は避けるほうが無難かと思います。
屋外使用でも垂直面で雨にさほど濡れなければ塗装さえすれば朽ち果てることはないと思いますが。。。(おいらん家の物置がDIYしてからそろそろ5年になるけど今のところ大丈夫なので)
選び方
さてさてここまでで1×材・2×材のことはだいぶわかりました。
では実際に店舗で購入する際どんなところに気を付けて選べばいいかを見ていきましょう。
曲がりやソリ
これは言わずもがななるべくまっすぐで変形のないものを選びましょう。最悪長手方向の反りや曲がりは強制的にまっすぐにすることができますがひねりがでてるとお手上げになるので気を付けましょう。長い材料ほど曲がりや反りが出やすいので必要最小限の長さで購入するのもポイントです。
節
1×材・2×材には節が付き物ですが、なるべく節が少ないものを選びましょう。また死節(しにぶし)や抜け節があるものは絶対にさけましょう。死節とは木材と節が離れてしまっていて動いたり崩れてします節のことです。抜け節はそのまま節が抜けてしまい穴が開いてしまっているものです。
ヤニやミツ
これも厄介なのですが、結構ヤニが出ているものがあります。別に毒があるわけではないのですがベタベタするしなかなか取れないのでヤニが出ていないかまたヤニツボがないかよく見て選びましょう。
割れ・欠け
これも結構な割合で混じっています。両端部に割れや欠けがないかよく確かめてから購入しましょう。
店舗内での販売場所
1×材・2×材は安価でかさばるので店舗によっては屋外売り場に置かれていたりします。ですが屋外ですと雨で濡れたり湿度に影響されて含水率が上がっていることもよくあります。水を多く含んでいると乾燥時に割れや反り、曲がりの原因になりますので屋外売りされているものはなるべく購入しないようにしましょう。
入手場所
おいらが暮らす関西圏にある1×材・2×材の取り扱いがあるおすすめのホームセンターです。
コーナン
店舗数が多く大抵の店舗で取り扱いがあります。値段は普通です。ただし外置きの店舗も結構多いのでよく選ぶ必要があります。客数が多いので回転が速いため綺麗な材料を置いていることが多いです。
コメリ
郊外に大型店舗がある感じで建物がデカいのでほぼ室内置きしています。値段は普通~安いです。超長尺(14や16ft)なんかも通常在庫していたりちょっとマニアックなサイズなんかもあったりします。
ビバホーム
こちらも郊外型の大型店舗が多く室内置き大量在庫です。値段は普通~安いです。比較的綺麗な材料が多いです。
カインズホーム
店舗数はあまり多くありません。おしゃれなホームセンターと言う感じです。値段は少々高いです。
1×材・2×材専用の金具やビスの品ぞろえがよくDIY初心者向けの購入先です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
DIYでは必ず使うであろう1×材・2×材についてまとめてみました。中途半端な寸法規格なので設計時などよく注意しないと1~2ミリの狂いがすぐでてくるのでよくこの記事を確認しながらみなさんのDIYライフに役立てていただければと思います。
↓以下にA4サイズでPDFにまとめましたので印刷してお使いいただければと思います。
それでは『本日もご安全に!!』
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